「蓼科日記」刊行会(発起人代表:山内静夫)は、小津安二郎生誕110年(没後50年)、野田高梧生誕120年(没後45年)にあたる2013年を期して自費出版で「蓼科日記 抄」を発行することとしました。

■蓼科日記とは
小津、野田両氏は1956年「東京暮色」から、それまで湘南「茅ヶ崎館」に置いたシナリオ執筆の場を野田市の山荘「雲呼荘」がある信州蓼科高原に移した。以降、「彼岸花」を除く全ての作品をその地で書いた。深川生まれの東京人である小津にとって信州蓼科は新たな環境、別世界であったに違いない。野田は勿論のこと、小津もその地を深く愛した。そして、蓼科における両作家の日常ありのままの姿が山荘に置かれた日記の中に事細かに残されている。それが「蓼科日記」である。
その記述は昭和29年8月18日、正に小津が初めて蓼科高原を訪れた日に始まり、昭和43年9月23日、野田高梧が心筋梗塞によって「雲呼荘」で亡くなるその日までの14年間に及ぶ、A4判クロス装のノート全18巻、150万余字に及ぶ膨大な記録である。それは小津、野田両氏によるシナリオ作成過程の秘められた部分を初めて明かすものである。悠々たる日常と綿密に一言一句練り上げられた文言とが一如となっていて小津映画の謎が窺えると同時に、ある種、人間の記録ともいえる。加えて両氏を取り巻く各界の人たちとの交流や、蓼科の自然、そこに暮らす人々の素朴な人情まで独特のユーモアをもって見事に捉えられている。その全文を発表する事は諸般の事情があって現在は困難であるが、小津、野田両家ご遺族のお許しを頂き、全文中よりシナリオ執筆に関わる主要部分を抜粋し初めて公表する運びとなった。

●「蓼科日記」刊行会 発起人
山内静夫(代表)、故小津ハマ、野田陽子、柳平千代一、矢崎和広、大谷信義 他
●書籍の仕様(予定)
本文600ページ、4色口絵8P、1色口絵8P、上製クロス装角背
●価格
3,990円(3,800円+消費税5%) 限定2,500部発行
●発売日
2013年7月23日
●取扱い店
蓼科観光案内所(0266-67-2222)
萬葉堂(0266-67-2014)
平安堂茅野店(0266-83-7777)
神田神保町 一誠堂書店(03-3292-0071)
神田神保町 書泉グランデ(03-3295-0011)
神田神保町 矢口書店(03-3261-5708)
●書籍の取扱いは「蓼科日記」刊行会でも行います。申し込みは下記宛に振込にてお願いいたします。
銀行名:ゆうちょ銀行
口座番号名:00500-9-101144
加入者名:「蓼科日記」刊行会
お振込金額:書籍代3,990円(3,800円+消費税5%)+送料340円(1kgまでの場合)=合計金額4,330円
(振込手数料は、振込人ご負担をお願いいたします)
●内容および書籍注文等のお問い合わせ
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