小津が好き。小津映画が好き。
「小津の蓼科」をノンビリ愉しむ
〜学ぶ、観る、食ふ、呑む、歩く〜
小津安二郎監督は晩年の足掛け10年間、長野県茅野市蓼科高原に足しげく通い続けました。脚本執筆の場所として脚本家・野田高梧とともにここから『早春』以降の名作の構想が練られ、シナリオが紡がれていきました。戦前から第一線の映画監督として走り続けてきた小津はこの蓼科の自然、人情、酒と殊の外波長が合い、ここでの生活を満喫し晩年を彩った場所となりました。
1998年に始まった「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」が今年20回目を迎えることになり、映画祭は9月16日から24日まで「映画ざんまいウイーク」として開催されます。それに先立ち今年の夏、涼しい蓼科高原を舞台に「蓼科・夏の小津会」を開催することになりました。会場は小津が使用していた当時のまま保存されている小津山荘「無藝荘」です。蓼科が最も光彩放ち、薫風、緑陰のトップシーズンに講座あり、酒あり、自然散策ありと参加者全員が一緒に愉しめる内容となります。