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2−D 硫黄岳登頂と高山植物の群生地を訪ねる
桜平−夏沢峠−硫黄岳−横岳(台座の頭付近)−硫黄岳−赤岳鉱泉−美濃戸−美濃戸口
参考歩行時間 標準日程
約7時間50分 1泊2日または2泊3日
最大標高差 登山適期
  約1,300m(硫黄岳〜美濃戸口)   6月〜10月

コースの特徴
標高2,700m以上を体験しながら高山植物の群生地を楽しむ。

コースガイド
桜平から夏沢鉱泉までは林道歩きとなる。夏沢鉱泉からはよく整備された山道となり概ね緩やかに登って行く。樹林が開けてくるとオーレン小屋となり、左に天狗岳方面、右に峰ノ松目と硫黄岳への道が分かれるが本コースは夏沢峠から硫黄岳に登る。オーレン小屋から夏沢峠までも緩やかな傾斜の山道が続く。夏沢峠にはヒュッテ夏沢とやまびこ荘が建ち、この2軒の山小屋の間を通り硫黄岳に向かう。樹林帯を登っていくがすぐに森林限界を超え、強い風や陽射しを遮るものがない高山帯となる。岩礫の道を背後の天狗岳の高さを目安に登って行くと爆裂火口の壮絶な景観が目の前に広がる。火口縁を沿うように登って行くと広々とした硫黄岳山頂に到着する。展望に優れ、横岳、赤岳、阿弥陀岳のアルペン的な景観が特に素晴らしい。また、中部山岳の山並みのほか関東北部の山々まで見渡すことができる。広い山頂なので横岳・赤岳方面を道標で確認してから硫黄岳山荘の建つ大ダルミに向かいたい。霧の日でも連なる大ケルンを目指していけば大ダルミへと導かれるが濃霧の時などは方位磁石を用い方向を確認しながら進むと安心だ。大ダルミから横岳山頂手前まで高山植物を楽しみに行く。台座の頭の丸いピークを右から巻き、高山植物が咲き誇る登山道をさらに進むと鎖場が現れる。ここから横岳山頂まではもう少しだが危険な岩場が連続するところなので本コースは無理をせず大ダルミへと引き返す。大ダルミの硫黄岳山荘前にも高山植物の観察コースがあるので立ち寄っていきたい。硫黄岳山頂に戻り赤岳鉱泉に向かう。下り始めてすぐに岩場が現れる。僅かの間だが高度感もあるので慎重に通過したい。砂礫の道に変わるとオーレン小屋への道を右に分け、赤岩ノ頭付近で峰ノ松目への道を右に見送りハイマツ帯につけられた道を下っていく。樹林帯へ入るとつづら折れの道が続くようになり標高をどんどん下げていく。下りきった所でジョーゴ沢を渡り、傾斜の弱まった道を進んでいくと赤岳鉱泉に到着する。赤岳鉱泉から見上げる硫黄岳・横岳の稜線は高く大同心の岩峰が印象的だ。美濃戸口に向け北沢コースに進む。濡れた岩や橋は滑りやすいので注意しながら下っていく。堰堤広場からは林道歩きとなる。所々ショートカットする山道も使いながら下っていくと美濃戸山荘、赤岳山荘、やまのこ村の山小屋が建つ美濃戸に着く。美濃戸からも同じような道が続き小1時間ほど下っていけばバス停と八ヶ岳山荘や美濃戸高原ロッヂのある美濃戸口に到着する。

コースマップ

アドバイス
硫黄岳付近の高山植物の開花は5月下旬から始まり6月下旬から7月下旬が一番の見頃。
硫黄岳から峰ノ松目、オーレン小屋を経由して桜平へ戻る周遊コースとしても良い。
硫黄岳の火口縁には近付かないように。転落事故が起きています。
高山植物の開花状況はコース上の山小屋に問い合せてください。
風が強く、気温の低い高山帯に4時間以上滞在します。強風や濡れにより体温が急激に低下することがあるので、真夏でも防寒、防風対策を怠らないように。

コース内の山小屋
夏沢鉱泉(山)、オーレン小屋(山)、ヒュッテ夏沢(山)、やまびこ荘(山)、硫黄岳山荘(山)、赤岳鉱泉(山)、美濃戸山荘(麓)、赤岳山荘(麓)、やまのこ村(麓)、八ヶ岳山荘(山)、美濃戸高原ロッヂ(旅)
(旅は旅館及びロッヂ、麓は車が入る山小屋、山は山小屋)

ステップ0 ステップ1 ステップ2 ステップ3

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