HOME
>
ステップアップ登山
>
ステップ2
>
2−F 北八ヶ岳北部縦走
2−F 北八ヶ岳北部縦走
蓼科山登山口−蓼科山−将軍平−大河原峠−双子池−大岳−北横岳−三ッ岳−雨池峠−山頂駅
約9時間50分
1泊2日または2泊3日
約800m(蓼科山登山口〜蓼科山)
6月〜10月
変化に富む景観を楽しみながら厳しいアップダウンと歩きにくい岩場で総合力アップを図る。蓼科山への標高差800mの登りや双子池から北横岳までの標高差500mの登りは体力強化。蓼科山山頂付近、双子池からの大岳、三ッ岳周辺の非常に歩き難い岩塊の登山道で歩行技術を磨く。
女神茶屋前の蓼科山登山口のバス停脇からスタートする。笹原に続く道はハイキング気分で歩けるが、樹林帯に入れば急登の連続となる。途中、傾斜の緩むあたりが山頂までのおよその中間点で、ここを過ぎれば浮石の多い直登路に変わる。樹林帯を抜けると岩塊の急登となりロープやペンキ印を頼りに山頂へ向かう。蓼科山山頂は広々としていて展望も素晴らしい。疲れた体を横たえながらでも一級の眺望を楽しむことができる。蓼科山頂ヒュッテの前を通り将軍平に向かう。岩塊の道を注意しながら下ると蓼科山荘が建つ将軍平で、七合目や天祥寺原への道を分けて
大河原峠に向かう。始めは緩やかに登るがやがて本格的な下りとなる。大河原峠は車道のほか竜源橋からの登山道も合わせ、双子山へは大河原ヒュッテ前から登る。登り着いたところは双子山の細長い山頂の西端で、草原の山頂がのびやかに続いている。眺めもよく、越えてきた蓼科山やこれから向かう北横岳が大きく見える。山頂の東端で樹林帯に入り双子池への下りが始まる。やがてカラマツを主とする林に変わり樹間に双子池が見え始めると、まもなく双子池ヒュッテ前に降り立つ。双子池は雄池と雌池からなりヒュッテはその中間に位置する。ヒュッテ前の小広場から大岳に向かう。原生林の中につけられた岩塊の道は非常に歩き難く、手を使いながらの登りとなる。樹林帯から抜け出たところが天狗の露地と呼ばれる溶岩台地で、大岩の間を縫うように進むと再び原生林に続く岩塊の急登となる。登り着いたところが大岳分岐で、大岳山頂往復は20分程だ。往復後、北横岳に向かう。眺めの良い平坦な尾根道から樹林帯に入り、七ッ池と八ヶ岳が一望できる辺りから急登となる。登り着いた北横岳北峰からは歩いてきた道程を見渡すことができる。北峰から
南峰まで行き、北横岳ヒュッテへ下る。ヒュッテから2分ほどの距離にある七ッ池を往復した後、三ッ岳に向かう。5分程行くと分岐がありロープウェイへの道を右に分け、三ッ岳へは直進する。三ッ岳までの高低差はあまりないが、ハイマツやシャクナゲが茂る岩塊の道は非常に歩き難い。10m程の鎖場を慎重に通過して登り着いたところが三ッ岳山頂である。大岩の重なる三ッ岳稜線は所々に大穴が開き、雨池山との鞍部までも岩塊の急下降の道となるので気を引き締めて慎重に歩く。鞍部から雨池山に登り返し、浮石に注意して雨池峠まで下る。雨池峠で縦走路と分かれ、縞枯山荘の前を通りロープウェイ山頂駅に向かう。
岩塊の急下降の道はスリップや転落に細心の注意を払い、ちょっとでも危険と感じる場所では必ず後ろ向きで下ることを心掛ける。無理をしないことが肝心。
双子池〜大岳間や三ッ岳周辺の岩塊の道は北八ヶ岳で最も歩き難い場所です。思いのほか時間がかかることがあるので行程には余裕を持たせるようにしてください。
逆コースは体力的に楽になりますが、技術的な面で難しくなります。
岩場でのストックの使用は控えてください。ストックに頼りすぎると転落事故を招く事があります。
蓼科山頂ヒュッテ(山)、蓼科山荘(山)、大河原ヒュッテ(麓)、双子池ヒュッテ(山)、北横岳ヒュッテ(山)、縞枯山荘(山)
(旅は旅館及びロッヂ、麓は車が入る山小屋、山は山小屋)
掲載情報の著作権は八ヶ岳観光協会に帰属します。写真等の無断転用を禁じます。
Copyright(C)2002-2007 Yatsugatake Kanko-kyokai All rights reserved.