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3−B 八ヶ岳核心部の縦走
美濃戸口−美濃戸−赤岳鉱泉−硫黄岳−横岳−赤岳−行者小屋−美濃戸−美濃戸口
参考歩行時間 標準日程
約11時間40分 1泊2日または2泊3日
最大標高差 登山適期
  約1,400m(美濃戸口〜赤岳)   6月〜10月上旬

コースの特徴
硫黄岳・横岳・赤岳を縦走するアルペンムード満点のゴールデンコース。

コースガイド
美濃戸口から林道歩きで美濃戸に向かう。3軒の山小屋が建つ美濃戸で南沢コースを分け、林道が続く北沢コースを進む。堰堤広場で林道歩きも終わり北沢沿いの登山道となる。北沢を渡り返しながら登って行くとやがて赤岳鉱泉となり、硫黄岳から赤岳までの稜線を望むことができる。赤岳鉱泉から硫黄岳までは本格的な登りとなり、針葉樹林帯につづら折れの登山道が続く。ダケカンバが目立つようになり、やがてハイマツ帯に変わると峰の松目からの道が合わさる赤岩の頭付近に到着する。すぐ先でオーレン小屋への道を分け、眺めの良い砂礫の道を硫黄岳に向かう。ちょっとした岩場が現れ、ここを抜けると広々とした硫黄岳山頂の一角に到着する。ここから赤岳への縦走が始まるが視界の悪い日は方向をよく確認してから進みたい。広々とした稜線を緩やかに硫黄岳山荘の建つ大ダルミまで下り、そこから緩やかに登り返していく。やがて稜線は狭まり鎖場が現れればいよいよ横岳の岩稜歩きが始まる。まず、岩峰の東側を巻くカニのヨコバイと呼ばれる長い鎖場を通過する。連続する鎖や梯子、桟道を使いながら東側から西側、西側から東側へと岩稜を越えていけば、やがて奥ノ院と呼ばれる横岳山頂に登り着く。ここから歩きやすい爽快な稜線が三叉峰まで続き、三叉峰下でエスケープルートとして使える海ノ口への下山道(杣添尾根)を分ける。石尊峰付近から再び鎖や梯子が続く岩稜となり、鉾岳の西側を巻く部分は特に慎重に通過したい。東側に戻り、日ノ岳を巻くように下っていくと一枚岩の長い鎖場が現れ、ここをスリップに注意して下り、次の二十三夜峰も巻くように下ると険悪な横岳縦走は終わりとなる。赤岳を正面に少し幅の広がった稜線を進み、地蔵尾根の道を右から合わせると程なく赤岳天望荘に到着する。赤岳に向け岩屑に覆われた幅広の尾根を登って行くと鎖が張られた岩場となり、もうひと登りすれば赤岳頂上小屋の建つ赤岳北峰に到達する。赤岳の最高点は少し先の南峰にあり、眺望は両峰とも素晴らしい。南峰からは急な岩場を鎖や梯子を頼りに下り、竜頭峰付近でキレット方面への縦走路を分け、鎖の張られたザラつく岩場を下っていく。再びキレット方面への道を左に分ければ歩きやすい岩屑の道となり、少し下ると行者小屋への下降点に達する。この下山路は文三郎道と呼ばれ行者小屋付近まで急激に下っていくが、金網の階段が多く設置され悪場には鎖も付けられている。眺めを楽しみながら慌てずに下っていくとやがて傾斜も緩み、阿弥陀岳方面からの中岳道と合流すれば程なく行者小屋に到着する。行者小屋から見上げる赤岳は高く、険しい横岳の岩稜も見渡すことができ、縦走した満足感が得られる。行者小屋を後に南沢コースで美濃戸に向かう。樹林帯に続く下山路は稜線のような危険箇所はないが、気を抜かずに最後までしっかり歩きたい。美濃戸から美濃戸口までは往路の林道を下る。

コースマップ

アドバイス
鎖や梯子等は、あくまでも登山の補助として設置されたものです。安全を確認して利用するように。
雨に濡れた鎖や梯子は滑りやすく、烈風が吹く岩稜ではバランスを崩しやすくなります。悪天時の岩稜の登山は難易度が高まり危険です。停滞や撤退を決める判断が重要になります。

コース内の山小屋
美濃戸高原ロッヂ(旅)、八ヶ岳山荘(麓)、やまのこ村(麓)、赤岳山荘(麓)、美濃戸山荘(麓)、赤岳鉱泉(山)、硫黄岳山荘(山)、赤岳天望荘(山)、赤岳頂上小屋(山)、行者小屋(山)
(旅は旅館及びロッヂ、麓は車が入る山小屋、山は山小屋)

ステップ0 ステップ1 ステップ2 ステップ3

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